先日新しく買ったヘッドホンがめちゃくちゃよかった。めちゃくちゃ気に入っている、という話。
仕事用にずっとApple純正の有線のイヤホンマイクを使っていたのだが、先日壊れてしまった。iPhoneを新しくするごとに付属のイヤホンマイクを壊れるまで使い倒してきたような気がする。今回で何本目だろうか。その後は手元にあったワイヤレスのイヤホンで代用していたのだが、ワイヤレスというのはどうも「肝心な時に繋がらない」ということが多い気がして信用ならない。充電しないといけないのも面倒くさい。いざ使いたいとなった時に充電切れとあった日にゃ発狂ものである。ただでさえ充電器まみれになっているので、充電が必要なものはなるべく減らしたい。
ということで有線のヘッドホンを探すことにした。今の生活の中でヘッドホンが必要な
場面は以下である。
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高頻度:仕事のオンラインミーティング
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中頻度:動画を観る、音楽を聴く、エレキギターを弾く
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低頻度:Switchの携帯モードでゲームをする、友人とオンライン飲み会をする
これまでイヤホンマイクを使っていたためマイクは必須だと思っていた。なので、ゲーム配信者が使っているようないわゆる「ゲーミング」な感じの、ヘッドホンからマイクが伸びているものを最初に探した。
5分ぐらい探してみて、どうやらそういうタイプのものは端子がUSBのものが主流のようだということがわかった。
今仕事用で使っているPCはマウスやらなんやらでもうUSBポートが埋まってしまっており、これ以上繋げない。しかも、デフォルトがUSBだとそのままではギターを弾くときに使うアンプやエフェクターに繋げない。(ステレオミニ or ステレオ標準プラグが必要)
どうしたものかと3分ぐらい考えた。よくよく考えると、仕事用のPCにはマイクが内蔵されているから、ヘッドホン側にマイクがついている必要はないのでは?という結論に至った。マイクが必要なのは仕事用のオンラインミーティングと友人とのオンライン飲み会ぐらいだが、いずれもマイクが付いている端末を使うのでわざわざ外付けで別のマイクを用意する必要はない。
ということで、マイクなしのものを探すことにした。そこで出会ったのがこいつである。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/25126/
オーディオには全く詳しくないのだが、ヘッドホンには「リスニング用ヘッドホン」と「モニターヘッドホン」というのがあるらしい。
「リスニング用」は完成された音楽を聴きやすく調整されたもの、「モニターヘッドホン」は音楽制作やレコーディング向けに原音に忠実に聴こえるように作られたもの、らしい。
ギターの練習用にはモニターヘッドホンがいいということだったのでそちらを選ぶことにした。
「モニターヘッドホンおすすめ○選!!」みたいなのを見ていると、まあまあ高い。ざっくりの印象だが、最低でも15,000円〜、50,000円〜のものザラにある。
10,000円は出せねーなと思い、廉価版を漁っている中で見つけたのが、今回購入したCPH7000だ。
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密閉型
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有線でステレオミニ & ステレオ標準両対応可能(外付けのステレオ標準プラグが付属)
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約5,000円
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ヘッドホン部分が180度回転可能(片側だけ聴きたいときに便利)
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ケーブルが片側からだけ出る(モジャモジャしない)
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音質も良さそう(レビューの評価が高い)
ということでかなり良さそうだと判断した。
ヘッドホンといえばAudio TechnicaとかSonyとかのイメージで、今回もその辺のを買うんだろうと思っていたが、CPH7000のメーカーは「CLASSIC PRO」とある。どこ?
念のためメーカーを調べてみる。
サウンドハウスのプロデュースによって中国製の音響機材を「クラシックプロ」というブランドで売られているものです。パワーアンプは以前「アメリカンオーディオ」であったものの数機種をクラシックプロのブランドに変えたり、マイクではCM-5Sは他ブランド「カスタムトライのCM-2000」と同一物だったりしています。クラシックプロ(CP)はサウンドハウス以外ではヤフオク位しか見かけません。激安ブランドであるベリンガーに対抗した値付けで、どちらも音響メーカーのユニクロ的存在です。
なるほど。ありがとうございます。Yahoo!知恵袋はなんでも知見が得られて本当にすごいな!(※上のアンサーは2009年のものです。)サウンドハウスさんなら安心です。「音響メーカーのユニクロ的存在」、いいじゃん。
インターネット歴にリテラシーが比例しておらず、物事の良し悪しを判断する能力が著しく欠如しているため、自分にとって都合の良い情報のみを鵜呑みにし、根拠はバッチリ稟議はオッケーということで、すぐに購入ボタンを押した。10年以上ぶりのサウンドハウスでのお買い物である。時代の流れはすごいもので、今やサウンドハウスもPayPayで支払いができるようになっていてとても快適だった。ネットで買い物をするときにクレジットカードを引っ張り出してこないでいいのは本当に素晴らしい。ウン十万円の機材もPayPayで買えちゃうんだろうか・・・。何ポイント戻ってくるんだろうか・・・。
などと考えているうちに商品は発送され、なんと注文翌日に届いた。鼻くそをほじりながら注文したものが何でもかんでも翌日に届いて当たり前という令和の世の中の空気感に一抹の疑念を感じつつ、早速開封した。
▲ヘッドホンをどうやって撮影したらいいかわからない人が撮った写真
開封してまず、思っていた以上の質感の高さに驚いた。
これまでの人生で買ったことのあるイヤホン / ヘッドホンは3,000円程度のものばかりだった。今回、5,000円とはいえ、まあ今までに使ったことのあるやつに毛の生えた程度だろうと思っていたのだが、その予想を遥かに上回るちゃんとしたのがきた。
正直、音質以外の部分についてはあまり期待していなかったが、想像していた以上に高級感があり、この時点で大満足である。
ケーブルはなんかサラサラしてて柔らかい。ちゃんぽん麺ぐらいの太さ。端子とケーブルの繋ぎ目(?)もしっかりしていて断線しづらそう。端子はゴールドメッキ。
外付けのステレオ標準プラグ捩じ込み式。失くしづらくていい。
クッション部、ヘッドバンドはレザーっぽくて「ちゃんとしてる感」がある。(ただ、これは経年劣化でポロポロ割れたりするので使ってみないとわからない。)
装着した感想。
おれは常人よりだいぶ頭がでかいので、MAXまで伸ばしてもヘッドバンドの部分が頭に擦れて痛いということがよくある。が、CPH7000は大丈夫だった。さすが音響メーカー界のユニクロ、常人よりだいぶ頭がでかい人にも優しい。DJプレイでも使われたりするらしいので、キャップを被った上からでもヘッドホンが装着できるような設計になっているんだろうか。
耳がすっぽり覆われるので密閉感もよい。久しぶりにこういうちゃんとしたヘッドホンをつけた気がする。
音楽を聴いた感想。
めっちゃいい。音がすごくクリアに聴こえる。音の分離がめちゃくちゃいい。ギターの音、ベースの音、ドラムの音がちゃんと分かれて聴こえる。「左から聴こえる」「右から聴こえる」だけじゃなくて、もっと音の位置がわかる。これまで二次元で聴こえてたのが三次元になった感じ(?)。前の方、後ろの方、上の方、下の方、って感じで聴こえる。ギターが2本以上なってる曲はそれぞれちゃんと認識できる。
もっと早く知ってれば耳コピが楽だったのに・・・。と思った。
マルチエフェクターに繋いでちょっとギターを弾いてみた。
めっちゃいい。気持ちいい。今までは正直マルチとかアンプに繋ぐのが面倒だったが、これならわざわざ繋いで練習したくなる。やはりこちらも音の広がりとかがよく聴こえるので「あー、このエフェクトでこんな音になるのか」みたいなのがよくわかる。とても15年近くギターを触っている人間の発言とは思えないが、そうなのである。
あえて気になるところを挙げるとすると、ヘッドホンサイドのピロピロしたケーブルが何かに引っかかってちぎれたらどうしよう、と少し心配になるくらいだろうか。
▲いつか何かに引っかかってちぎれてしまいそうで心配なところ。
あ、あと、改めてLightning端子がめんどくさすぎてキレそうです。誰やねんこんなん作ったの。さっさとやめてまえ。
ということで、新しいヘッドホンをめちゃくちゃ気に入って、めちゃくちゃ愛でています。もっと高級なヘッドホンってどんなんなんだろう、という気持ちにもなっています。
仕事もギターの練習もしっかり頑張ろうと思います。