Gmスケールを弾く

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今日もギターの練習をした。

酔っていたので、難しいこと、新しいことはやらずに、ひたすらGmジーマイナー)スケールを弾き続けた。

6弦のルート音からの上昇と下降、つまり、

ソ ラ シ♭ ド レ ミ♭ ファ ソ ラ シ♭ ド レ ミ♭ ファ ソ ラ シ♭ ラ ソ ファ ミ♭ レ ド シ♭ ラ ソ ファ ミ♭ レ ド シ♭ ラ ソ

を延々弾き続けた。

今日日、こんなものはDTM(というのか知らないが)ツールを使えば"Gm"のボタンを押せば寸分のテンポの狂いもなく勝手に鳴るだろうし、なんならChatGPTに「Gmスケールを鳴らして」と言えば正しい音を返すだろう。

でも、左手でGmスケールの音を正確に押弦できる人間は世界に何人いて、そのうち、押弦しながら右手に持ったピックで正しくピッキングできる人間は世界に何人いて、そのうち、6弦から1弦まで上昇するまでに間違うことなく弾くことができる人間は何人いて、そのうち、1弦から6弦まで戻ってくるまでに間違うことなく弾くことができる人間は何人いて、さらにそのうちそれをn回繰り返すことができる人間は何人いるんだろう、と考えると、ソ から ラ へのただ1音を正しく弾くことができるだけで、世界ランキングが何百万位も上がった気がして、地味な練習も全く苦ではなくなるのである。

自らの身体の感覚を伴って何かを成し遂げたという喜びは何事にも代え難い。この感覚を大切にしていたい。