宅録環境を整えた

ZOOMのG1FOURを購入した。

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もともとよくYoutubeでギターの動画を見ていたのだが、先日のスタジオ練習を機に機材方面への関心が高くなりそういった分野もよく試聴するようになってしまっている。G1FOURはその一環で発見したものだ。

マルチエフェクターはVOXのTonelabST(※現在は販売終了)、アンプはYAMAHATHR10(※気がつけばこれも生産終了)を所有しており、なんならiMacGarageBandもあるので、自宅用の機材としては十分事足りているのだが、G1FOURはドラムマシンとルーパーがついて9,000円ちょっとというのがあまりに魅力的でつい購入してしまった。だってルーパーだけのやつでも1万円以上するじゃん。(前回ヘッドホンを購入した際にも書いたが、サウンドハウスでPayPayが使えるのはヤバいと思う。機材購入のハードルが下がりすぎる。)

ということで、届いたG1FOURで嬉々として一人セッションもどきを楽しんでいると、今度は宅録環境を整えたくなった。iMacもやってきたことだし、手持ちの機材で色々できるんじゃね?と思い早速やってみることにした。

初期構想(※ネタバレ:この構成はうまくいきません)

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最初にイメージした構成はこうだ。

G1FOURにはUSB端子が付いており、PCと接続することができる。ZOOMが公式でGuitar Labというソフトを配布しており、これを使用してPC上で音作りができると説明書に書いてある。永遠のギター素人のおれは「PCに接続できるなら、録音も簡単だ!楽勝!9,000円でここまでできるなんて!ZOOM最高!」と勢いよく早合点し、ウキウキ気分でG1FOURとPCの接続に取り掛かる。

G1FOUR側はUSB-typeB、iMac側はUSB-typeCなので変換プラグを挟まないといけないうえに、iMacの裏側のUSB端子の場所が分かりづらくクソ挿しづらくて大声を出しそうになるという場面はあったものの、なんとか接続は完了し、GuitarLabは無事に動作した。

ではあとはGarageBandが使えれば・・・というところで、どうにもこうにもうまくいかない。GuitarLab以外にiMac側が一切G1FOURからの出力を認識しないのである。またこうやって機械に愚弄されるのか、マニュアル通りにやってもうまくいかない人生もはや32年、AIが台頭してきた時に真っ先に淘汰されるのは俺のような人間だ、などと呪詛の言葉を呟きながら検索すること約10分。

 

そりゃそうだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!解散!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

「PCと接続できる」は「オーディオインターフェース機能を搭載している」とイコールではないということを知るのであった。

やり直し

オーディオインターフェースが存在していないということが問題なので、何がしかオーディオインターフェースを入れる必要がある。今調べると、G1fourのひとつ上位機種であるG2fourにはオーディオインターフェースが付いているらしい。G1とG2どっちを買うか悩んだけど、その観点は全く考慮してなかった・・・。オーマイガ。

新しいオーディオインターフェースを買うか・・・?

よ、良さそう・・・欲しい・・・が、1万円か・・・。だったらなおのことG2FOURで良かったじゃん、ということになってしまう。だがまあそれはそれとしてGCE-3のコンパクトさはめちゃくちゃ魅力的だ・・・。これはこれで欲しい・・・。という葛藤をしつつ、今回はこれ以上新しい機材を買うことはせず、すでに自宅にある機材でなんとかすることにした。

それで書き直した構成がこれだ。

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YAMAHAのTHR10はオーディオインターフェースが付いているので、G1FOURからこれを経由してiMacに繋げばいい。ちょいデカい気がするが卓上に置けないサイズではないのでまあなんとかなるだろう。もはやG1FOURがオマケみたいな構成になっているというのはさておき、早速接続してみる。

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まあまあいい感じでは?不在の間に家族共用のiMacを勝手にこんなことにして、嫁になんと言われるかわからないが、なんかこれなら許される気がする。(コードのモジャモジャはもうちょっとなんとかしたい。)しかしTHR10のデザインは本当に素晴らしい。最高。さすがYAHAMA!次はYAMAHAのギターが欲しい!

しかし、セッティングまでは良かったものの、次はiMacがTHR10を認識しないという問題が発生。ちゃんと最新のドライバをインストールしているのに・・・。Macbookとは問題なく接続できていたのに、なぜ・・・。

またこうやって機械に愚弄されるのか、マニュアル通りにやってもうまくいかない人生もはや32年、AIが台頭してきた時に真っ先に淘汰されるのは俺のような人間だ、と大声で喚き散らしたくなるのをグッと堪えながら検索すること約30分。

YAMAHA様のFAQ

MacにToolsやYamaha Steinberg USB Driverをインストールする際、対象のMacAppleシリコン搭載のモデルかどうかで必要な操作が異なります。

Appleシリコンを搭載したMacでは、macOS側のセキュリティ設定の仕様変更により、下記の手順通りにMacセキュリティポリシーの変更を行ってから、Driverのインストールを行うことが必要です。

 

わかんな過ぎてこれになってしまった。

5回ぐらいFAQを読んで、ようやく「MacのOS & チップの種類(Intel or Appleシリコン)によって必要な対応が異なる」ということを理解した。そうだ・・・このiMacAppleシリコンだ・・・。そういや「BootCampでメイプルストーリーやるぞ〜!」ってなった時もこれが問題になってできなかったんだった・・・・。

ようやく真の原因に辿り着いたわけだが、序盤の「1-2. macOSリカバリモードとして起動するため、「起動オプションを読み込み中 …」と表示されるまで電源ボタンを押したままにします。」がめちゃくちゃ怖い。リカバリモードって、本来人間が踏み込むべきでないPCの心臓?脳みそ?みたいなとこに入れちゃうってこと?なんか変なボタンを押してしまって買ったばっかりのiMacをぶっ壊してしまったらどうしよう。なんでApple側の都合でユーザーがこんな目に遭わないといけないんだ、そしてYAMAHA公式のFAQとしてこんなものを出して大丈夫なのか?YAMAHA側にも「リカバリモードでPCがめちゃめちゃになって壊れました」ってクレーム入ってないか?天国のスティーブ・ジョブズはこの光景を見て笑っているだろうか?と思いつつ、恐る恐るマニュアル通りに操作を進める。

途中、マニュアルに書いてあるボタンが存在しなくて大声を出しそうになったが、なんとかマニュアル通りの挙動が確認できた。

ここまでやってTHR10が繋がらなかったらもうおれはどうなっても知らんぞ、と思いながら恐る恐るTHR10を起動する。

 

 

繋がらない。

 

ブンブン!ハローユーチューブ!はい、それではですね、今日は、このiMac(ドドン!)をエレキギターで思いっきりしばきたいと、思いまーす!(イェーイ!)

 

と思ってたら、USBケーブルが挿さってないだけでした。ただでさえ消耗している中で、リカバリモードまで扱わないといけないとなって完全に気が動転していました。USBケーブルを挿したら普通に繋がりました。

GarageBandもQuickTimePlayerも認識してる!良かった・・・。というわけで、早速テストで録音・録画したものがこちら。

youtu.be

iPhoneのカメラを外部カメラとして使用することもできるのだが、今回はiMacの内蔵カメラを使ってみた。ただし、iMacの配置の関係上、そのままだと共働き子育て世帯の生活感があまりにも生々しく映し出されてしまうので背景を隠した。ところどころギターが隠れてしまっているがまあいい。あと、顔出しも嫌だったのでフェルメールで隠した。動画の編集にはCapCutを使った。CapCut、めちゃくちゃ便利で楽しい。有料版を契約したいぐらいである。

今回作った宅録環境を活かして、これからYouTubeTikTokでひと山当ててやろうと思います。誰か救(たす)けてください。

 

Gmスケールを弾く

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今日もギターの練習をした。

酔っていたので、難しいこと、新しいことはやらずに、ひたすらGmジーマイナー)スケールを弾き続けた。

6弦のルート音からの上昇と下降、つまり、

ソ ラ シ♭ ド レ ミ♭ ファ ソ ラ シ♭ ド レ ミ♭ ファ ソ ラ シ♭ ラ ソ ファ ミ♭ レ ド シ♭ ラ ソ ファ ミ♭ レ ド シ♭ ラ ソ

を延々弾き続けた。

今日日、こんなものはDTM(というのか知らないが)ツールを使えば"Gm"のボタンを押せば寸分のテンポの狂いもなく勝手に鳴るだろうし、なんならChatGPTに「Gmスケールを鳴らして」と言えば正しい音を返すだろう。

でも、左手でGmスケールの音を正確に押弦できる人間は世界に何人いて、そのうち、押弦しながら右手に持ったピックで正しくピッキングできる人間は世界に何人いて、そのうち、6弦から1弦まで上昇するまでに間違うことなく弾くことができる人間は何人いて、そのうち、1弦から6弦まで戻ってくるまでに間違うことなく弾くことができる人間は何人いて、さらにそのうちそれをn回繰り返すことができる人間は何人いるんだろう、と考えると、ソ から ラ へのただ1音を正しく弾くことができるだけで、世界ランキングが何百万位も上がった気がして、地味な練習も全く苦ではなくなるのである。

自らの身体の感覚を伴って何かを成し遂げたという喜びは何事にも代え難い。この感覚を大切にしていたい。

2024年2月のふり返り

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早いもので2月が終わってしまった。上の画像はFitBoxing2の月次レポートである。本当はホーム画面に表示されている、カレンダーの上にスタンプを押してあるやつをスクリーンショットに撮りたかったのだが、我が家のJoy-ConはLボタンが壊れているので前月の画面に遡ることができなかった。もう3年ほどこの状態が続いているが特に不便はないし、どうやら次世代機の発表が近いようなのでこのままにしておこうと思う。

2月は週に一回デイリーエクササイズをやったかやらなかったか、ぐらいの頻度だったと思う。消費カロリーで見ると1月の1/3以下に落ち込んでいる。が、体重は驚くぐらい変化がなく76.4kgを維持し続けている。たまに暴飲暴食をするのだが、なんだかんだ維持できているらしい。なんなら「痩せた?」と言われることもある。1月の貯金が効いているのだろうか。

2月はFitBoxingをサボりがちだったが、プロテインは毎日飲んでいた。運動しようがしまいがプロテインを飲み続けることで「せっかくプロテインを飲んでいるんだから運動しないと」という気になる。目的と手段が何が何だかよくわからなくなっているが、健康に意識を向ける機会になっているのはいいことである。

最近また「身体がなんとなくだるい」「睡眠の質があまりよくない(気がする)」という感じになってきたし、健康診断を受けたところ、理由は一切わからないが γ-GTP と 尿酸値 の数値が良くなかったので、FitBoxingの頻度は上げていこうと思う。あと家にあるエアロバイクも漕ぎます。

 

なんでFitBoxingはサボっているのに毎日プロテインを飲んでいるんだ、ということについては、下のブログに書いた通りである。

 

2月は空いた時間をギターの練習に全投入した。

約10年ぶりに人と一緒に演奏することになったというのが一番のきっかけだ。加えて、一定のレベルから上達している感覚がないという状態から、1ヶ月間集中して練習したら変化が起こるか実験してみよう、みたいな気持ちもあった。

1ヶ月間で感じられた主な変化点は以下。

 

1.時間の使い方をコントロールできるようになった(気がする)

やりたいゲーム、読みたい本も色々あったが、極力それらには触れないようにして、ちょっと時間が空けばギターを触るなり本を読んで勉強するなりするようにしていた。「時間が空いたらこれをやる」と決めてしまうのが良かったと思う。不意に時間ができて、あれこれやろうとして結果的にだらだらとツイッターやインスタグラムのおすすめ欄を眺めて終わるということが少なくなった気がする。(※気がするだけ。実際はツイッターもインスタグラムも永遠に眺めていて、カスの情報が流れてきたらキレながらブロックしたりしている。)

正直、2月下旬にはちょっと飽きはじめて、「もう大体課題曲弾けるようになった(※なっていない)し音楽理論もわかってきた(※わかるはずがない)し、ストリートファイター6をやろうかな」という気にもなったが、強い気持ちでギターに向かうとやはりまだまだやるべきことがあるということに気づき、次の課題に向けて取り組むということができた。これが「解像度を上がった」ということ状態なのかもしれない。やればやるほど課題が見つかってくる。

あれこれ手を出したいのをグッと堪えて一つのことに集中してみて、色々な趣味を並行してやるのは自分には無理なことだということがよくわかった。自分は器用じゃない。ムリ。脳の容量が足りん。一番やりたいことのために二番目にやりたいことを諦めるということも大事。それが一番大事。32歳にして「諦め」の境地を知った。

 

2.ギターの指板の音名がまあまあ覚えられた

「1ヶ月頑張ってみよう」と思ったきっかけの一つに、YouTubeの「1ヶ月間集中すればギターの指板は覚えられる」という動画がある。

これまで15年近くギターに触れているものの、指板の音名を覚えられていないのが軽いコンプレックスでもあった。ある程度コードの「形」は覚えているものの、1音1音を理解していなかった。当然、アドリブでなんかいい感じに弾くみたいなことはできず、譜面丸暗記のコピーしかできないので「ギター弾けます」というのがなんとなく恥ずかしいという思いがあった。当然、これまでも何度も指板の把握に挑戦しようと試みたことはあるが、その都度挫折し今に至っている。今度こそ、という思いで改めて勉強し直すことにした。いわゆる「リスキリング」というやつにあたるんだろうか。

6弦×22フレットあるということは、指板上の132箇所がどの音に対応するが覚える必要がある(計算あってる?)わけで、「ほんまに1ヶ月で覚えられるんか?」と思いつつ、色々と試行錯誤をしながら指板図の勉強を続けた。

1ヶ月地味な作業をチマチマと続けて、「少しタイムラグはあるがなんとなくわかる」ぐらいにはなった。それまでは「どこを押さえたらどの音が鳴るのか見当もつかない」みたいな状態だったので、ある程度進歩したようには思う。自動車の運転で言うともう少しで仮免取得、ぐらいのレベルだろうか。これは完全に身につくまで継続したい。

自動車の運転と同じで、一度身に付けば忘れることはない技術だと思いたいが、いまだに自動車の運転には自信がなく、他の車にクラクションを鳴らされるたびに「免許返納」の言葉が頭をよぎるので、そうでもないのかもしれない。

 

3.音楽理論がちょっとわかった

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指板図の勉強と合わせて、音楽理論も勉強するようにしていた。いろんな教則本を買い漁ってきたが、2月に買った本(写真に写っているやつ)は本当に良かった。もっと早く出会いたかった・・・。

ギターの練習を再開する時から、コピーしたい曲のコードや構成などをノートに書き込むようにしていた。その延長で、本やYouTubeのレッスン動画で学んだこともノートに取るようにしている。指板の音名を覚えるにあたっても、純粋に暗記するだけというのはとても辛いので、スケールの各ポジションなどと合わせて勉強している。

基本的なスケールはなんとなく覚えたが、まだルート音ありきでしかポジションを見つけられない。次は音名を聞いたらスケールが見えるぐらいまでになることを目標にする。度数も覚えないといけない。そして、座学チックなことばかりではなく、簡単なバッキングトラックの上でアドリブを弾く練習も並行する。やることが山積みである。

最初のうちはまあまあノートに書きまくっていたが、2月下旬はそのペースが落ちてしまった。インプットが少ないかマンネリ化してしまってということだと思うので再度ブーストしていきたい。

 

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これは、基本的にカスの情報しか存在しないインターネットおいて数少ないお気に入りの画像である。かなり昔から、ことあるごとにこの画像のことを思い出している。今回、改めて真剣にギターを練習してみてこの画像を思い出した。

自分の人生は、下のおじさんのような道が無数にあるアリの巣のような構造になっていると思う。ギターにしろゲームにしろブログにしろ全部中途半端でほっぽり出してきた。今ここで思いつかないぐらい色んなことをやっては辞めやっては辞めしてきたと思う。当然、ダイアモンドを掘り当てたことはない。何も成し遂げたことはない。が、もう少しツルハシを振るってみようと思う。

いいヘッドホンを買って、とても満足した

先日新しく買ったヘッドホンがめちゃくちゃよかった。めちゃくちゃ気に入っている、という話。

 

仕事用にずっとApple純正の有線のイヤホンマイクを使っていたのだが、先日壊れてしまった。iPhoneを新しくするごとに付属のイヤホンマイクを壊れるまで使い倒してきたような気がする。今回で何本目だろうか。その後は手元にあったワイヤレスのイヤホンで代用していたのだが、ワイヤレスというのはどうも「肝心な時に繋がらない」ということが多い気がして信用ならない。充電しないといけないのも面倒くさい。いざ使いたいとなった時に充電切れとあった日にゃ発狂ものである。ただでさえ充電器まみれになっているので、充電が必要なものはなるべく減らしたい。

ということで有線のヘッドホンを探すことにした。今の生活の中でヘッドホンが必要な

場面は以下である。

  • 高頻度:仕事のオンラインミーティング

  • 中頻度:動画を観る、音楽を聴く、エレキギターを弾く

  • 低頻度:Switchの携帯モードでゲームをする、友人とオンライン飲み会をする

 

これまでイヤホンマイクを使っていたためマイクは必須だと思っていた。なので、ゲーム配信者が使っているようないわゆる「ゲーミング」な感じの、ヘッドホンからマイクが伸びているものを最初に探した。

5分ぐらい探してみて、どうやらそういうタイプのものは端子がUSBのものが主流のようだということがわかった。

今仕事用で使っているPCはマウスやらなんやらでもうUSBポートが埋まってしまっており、これ以上繋げない。しかも、デフォルトがUSBだとそのままではギターを弾くときに使うアンプやエフェクターに繋げない。(ステレオミニ or ステレオ標準プラグが必要)

どうしたものかと3分ぐらい考えた。よくよく考えると、仕事用のPCにはマイクが内蔵されているから、ヘッドホン側にマイクがついている必要はないのでは?という結論に至った。マイクが必要なのは仕事用のオンラインミーティングと友人とのオンライン飲み会ぐらいだが、いずれもマイクが付いている端末を使うのでわざわざ外付けで別のマイクを用意する必要はない。

 

ということで、マイクなしのものを探すことにした。そこで出会ったのがこいつである。

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/25126/

 

オーディオには全く詳しくないのだが、ヘッドホンには「リスニング用ヘッドホン」と「モニターヘッドホン」というのがあるらしい。

「リスニング用」は完成された音楽を聴きやすく調整されたもの、「モニターヘッドホン」は音楽制作やレコーディング向けに原音に忠実に聴こえるように作られたもの、らしい。

 

ギターの練習用にはモニターヘッドホンがいいということだったのでそちらを選ぶことにした。

 

「モニターヘッドホンおすすめ○選!!」みたいなのを見ていると、まあまあ高い。ざっくりの印象だが、最低でも15,000円〜、50,000円〜のものザラにある。

 

10,000円は出せねーなと思い、廉価版を漁っている中で見つけたのが、今回購入したCPH7000だ。

  • 密閉型

  • 有線でステレオミニ & ステレオ標準両対応可能(外付けのステレオ標準プラグが付属)

  • 約5,000円

  • ヘッドホン部分が180度回転可能(片側だけ聴きたいときに便利)

  • ケーブルが片側からだけ出る(モジャモジャしない)

  • 音質も良さそう(レビューの評価が高い)

ということでかなり良さそうだと判断した。

 

ヘッドホンといえばAudio TechnicaとかSonyとかのイメージで、今回もその辺のを買うんだろうと思っていたが、CPH7000のメーカーは「CLASSIC PRO」とある。どこ?

念のためメーカーを調べてみる。

 

サウンドハウスのプロデュースによって中国製の音響機材を「クラシックプロ」というブランドで売られているものです。パワーアンプは以前「アメリカンオーディオ」であったものの数機種をクラシックプロのブランドに変えたり、マイクではCM-5Sは他ブランド「カスタムトライのCM-2000」と同一物だったりしています。クラシックプロ(CP)はサウンドハウス以外ではヤフオク位しか見かけません。激安ブランドであるベリンガーに対抗した値付けで、どちらも音響メーカーのユニクロ的存在です。

なるほど。ありがとうございます。Yahoo!知恵袋はなんでも知見が得られて本当にすごいな!(※上のアンサーは2009年のものです。)サウンドハウスさんなら安心です。「音響メーカーのユニクロ的存在」、いいじゃん。

インターネット歴にリテラシーが比例しておらず、物事の良し悪しを判断する能力が著しく欠如しているため、自分にとって都合の良い情報のみを鵜呑みにし、根拠はバッチリ稟議はオッケーということで、すぐに購入ボタンを押した。10年以上ぶりのサウンドハウスでのお買い物である。時代の流れはすごいもので、今やサウンドハウスもPayPayで支払いができるようになっていてとても快適だった。ネットで買い物をするときにクレジットカードを引っ張り出してこないでいいのは本当に素晴らしい。ウン十万円の機材もPayPayで買えちゃうんだろうか・・・。何ポイント戻ってくるんだろうか・・・。

 

などと考えているうちに商品は発送され、なんと注文翌日に届いた。鼻くそをほじりながら注文したものが何でもかんでも翌日に届いて当たり前という令和の世の中の空気感に一抹の疑念を感じつつ、早速開封した。

 

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▲ヘッドホンをどうやって撮影したらいいかわからない人が撮った写真

開封してまず、思っていた以上の質感の高さに驚いた。

これまでの人生で買ったことのあるイヤホン / ヘッドホンは3,000円程度のものばかりだった。今回、5,000円とはいえ、まあ今までに使ったことのあるやつに毛の生えた程度だろうと思っていたのだが、その予想を遥かに上回るちゃんとしたのがきた。

正直、音質以外の部分についてはあまり期待していなかったが、想像していた以上に高級感があり、この時点で大満足である。

ケーブルはなんかサラサラしてて柔らかい。ちゃんぽん麺ぐらいの太さ。端子とケーブルの繋ぎ目(?)もしっかりしていて断線しづらそう。端子はゴールドメッキ。

外付けのステレオ標準プラグ捩じ込み式。失くしづらくていい。

クッション部、ヘッドバンドはレザーっぽくて「ちゃんとしてる感」がある。(ただ、これは経年劣化でポロポロ割れたりするので使ってみないとわからない。)

 

装着した感想。

おれは常人よりだいぶ頭がでかいので、MAXまで伸ばしてもヘッドバンドの部分が頭に擦れて痛いということがよくある。が、CPH7000は大丈夫だった。さすが音響メーカー界のユニクロ、常人よりだいぶ頭がでかい人にも優しい。DJプレイでも使われたりするらしいので、キャップを被った上からでもヘッドホンが装着できるような設計になっているんだろうか。

耳がすっぽり覆われるので密閉感もよい。久しぶりにこういうちゃんとしたヘッドホンをつけた気がする。

 

音楽を聴いた感想。

めっちゃいい。音がすごくクリアに聴こえる。音の分離がめちゃくちゃいい。ギターの音、ベースの音、ドラムの音がちゃんと分かれて聴こえる。「左から聴こえる」「右から聴こえる」だけじゃなくて、もっと音の位置がわかる。これまで二次元で聴こえてたのが三次元になった感じ(?)。前の方、後ろの方、上の方、下の方、って感じで聴こえる。ギターが2本以上なってる曲はそれぞれちゃんと認識できる。

もっと早く知ってれば耳コピが楽だったのに・・・。と思った。

 

マルチエフェクターに繋いでちょっとギターを弾いてみた。

めっちゃいい。気持ちいい。今までは正直マルチとかアンプに繋ぐのが面倒だったが、これならわざわざ繋いで練習したくなる。やはりこちらも音の広がりとかがよく聴こえるので「あー、このエフェクトでこんな音になるのか」みたいなのがよくわかる。とても15年近くギターを触っている人間の発言とは思えないが、そうなのである。

 

あえて気になるところを挙げるとすると、ヘッドホンサイドのピロピロしたケーブルが何かに引っかかってちぎれたらどうしよう、と少し心配になるくらいだろうか。

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▲いつか何かに引っかかってちぎれてしまいそうで心配なところ。

あ、あと、改めてLightning端子がめんどくさすぎてキレそうです。誰やねんこんなん作ったの。さっさとやめてまえ。

 

ということで、新しいヘッドホンをめちゃくちゃ気に入って、めちゃくちゃ愛でています。もっと高級なヘッドホンってどんなんなんだろう、という気持ちにもなっています。

仕事もギターの練習もしっかり頑張ろうと思います。

FF7の「更に戦う者達」を理解した(弾けはしない)

FF7リバースの発売が近づいてきたので、FF7熱が高まってきた。とはいえ、FF7リメイクすら1秒も触れていないのでリバースを買うつもりはない。リバースもリメイクもクライシスコアダージュオブケルベロスも、買ったところで遊ぶ時間がないのだ。強いていうなら、Switchに入れてある原作を遊ぶかもしれないというところだろうか。小学生の頃から数えると通算4周〜5周はしているので安心して遊ぶことができる。何回遊んでもハイウインドの曲は最高である。もはや、新しいものに触れる気力はなく、少年期の楽しかった思い出を繰り返すだけの亡霊になりつつある。

ということで、エレキギターを触っている以上避けることはできないといっても過言ではないくらい「弾いてみた」界隈では有名な「更に戦う者たち」をコピーしようとしてみた。(※できていない)

以下はコピーの軌跡である。

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ここ最近、ギター以外のこと(仕事とかゲーム)でも執拗にノートを取るようにしている。自分でやってみて感じたこと、考えたこと、書籍やYouTubeに書いてあったことを、記憶が鮮明なうちにガリガリと書き写すようにしている。

元々記憶力には自信があるほうだったが、30歳を過ぎてガクンとこの能力が衰えたように感じている。メイプルストーリーのルディブリアムのグループクエストの途中のステージの暗号、"133 221 333 123 221"は未だに覚えているが、昨日商談した人の名前や鉄拳8の風間準のコンボはすぐに忘れてしまう。過度の飲酒で脳細胞が破壊されているというのもあるだろう。なんにせよ、人生のピークである「放っておいてもうまいこといく」はとうに過ぎたのだ。無様に衰えゆく全てに対してできうる限りの方法で抗うしかないのである。

「なぜキャンパスノートなのか?」ということについては、きちんとした理由がある。唐突だが、おれは自分のことを孫悟飯だと思っている。少年期(セルゲーム)がピークで、その後は衰退しかない、という意味合いでだ。おれは自分自身のピークは大学受験の時だったと思っている。奈良県という大きなムラ社会に生まれ、部活動に励みながら偏差値教育を勝ち抜く、いわゆる「文武両道」こそが人間の目指す究極でありその他の生き方は唾棄すべきものであるという思想を疑うことなく、学校の先生の言いつけを守り先生の言う通りに部活動に励み定期テストで良い点を取ることでしか自分を表現できない10代を過ごした。その時にやっていたのが「キャンパスノートに書きまくる」である。令和も6年になり様々なデジタルツールが普及し生成AIがブイブイいわす中、過去の成功体験に囚われていまだにキャンパスノートを書き綴っているというわけである。

前置きが長くなった。

今までいろんな曲をコピーしてきたが、所詮丸暗記をしているだけで音楽を理解しているというには程遠いと感じていたので、今回はコピーの仕方を少し変えてみた。

一音一音追っていくのではなく、曲のパートごとにポジションを捉えるようにしてみた。(画像参照)

その結果、浅い座学でなんとなく学んでいた「スケール」が見えてきた。20年以上聴き続けてきた「更に戦う者達」のおもしろさを改めて実感している。

実際にポジションを書き起こしてみて、Aメロ(というのがふさわしいかはわからない)はAハーモニックマイナー、Bメロ(というのがふさわしいかはわからない)はAドリアン、Dメロ(というのがふさわしいかはわからない)はナチュラルマイナーっぽいな、ということがわかった。合っているかどうかはわからないが。

 

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最後のスウィープフレーズは聴き取れそうだなーと思いつつ全然聴き取れなかったので、ネットで出回っているTab譜をもとに2拍(3連符*2)ごとにポジションを書き起こしてみた。

聴いている時は「わけわかんねー」となるのだが、いざ書き起こしてみるとよく出てくるコードの形ばかりである。(⑥のsus4はちょっと珍しい気がする)

自分はスウィープが全然できないので、このぐらいしないと"正解"がわからない。練習のスタートラインにも立てない。このぐらいしても指が全く追いつかないわけだが、やらないことにはできるようにならないのでやっていこうと思う。

自分が60歳ぐらいになってFFリバースのリメイクのリバースが出るくらいの頃には弾けるようになったら良いなと思いながら、明日からも地道に練習していこうと思う。

ギターと格ゲーの練習は似ている

勤務先の会社の人たちとバンドをすることになった。細々をギターを触ってはいたが、人と合わせて演奏するのは約10年ぶりである。今は必死こいてリハビリをしている。

地道な個人練習を続ける中で、つくづくギターと格ゲーは似ているなと感じる。リズム感が重要なところ、手癖が出てしまう(出しやすい技、弾きやすいフレーズばかり弾いてしまう)ところなどは顕著である。新しいキャラでコンボを覚える時の感覚と似てるなー、と思いながら新しい曲をコピーしている。脳みその同じところを使っているという感じがしたので、これは同時進行でやるのはよろしくないと思い、ここ最近は格ゲーを休止している。発売したばっかりの鉄拳8を遊びたいところではあるが、少なくとも今月1ヶ月間はギターに集中しようと思う。

ギター歴としては15年ほどになるのだが、とても15年も続けているとは思えないぐらい基礎ができていないと感じたので、改めて基礎練習に取り組むことにした。

 

youtu.be

左手のトレーニングはこれ。動画では60秒*2種で1セットとしているが、おれは100秒*2種で1セットとしている。強くなりたいから。

 

www.youtube.com

右手のトレーニングはこれを参考に、100秒間ひたすらできる限り最速のテンポでで16分のピッキングを続けるということをしている。(おじさんが安易に「全集中」というワードを持ち出すところは菅本首相を彷彿とさせ、少し笑ってしまいそうになるが)

 

これに加えてカッティングも強化したかったので、100秒間「GO! GO! MANIAC」(けいおん!)のイントロの三連符カッティングを繰り返す練習も取り入れた。これと16分のカッティングを50秒ずつぐらいやっている。

 

ということで、ここ一週間は以下のようなメニューを1セットとして、毎日時間の許す限り練習している。

  1. 左手のフィンガリングのトレーニング(薬指と小指)100秒
  2. 左手のフィンガリングのトレーニング(薬指と中指)100秒
  3. 右手のピッキングのトレーニング(100秒)
  4. カッティングのトレーニング(100秒)

加えて、「ギターはフィジカルで弾くもの」という気がしたので、練習後にはプロテインを飲んでいる。(プロテインを飲んでいると何故か身体の調子がいいというのもある)

1週間ほどやってみて、確かに少しずつ動きが良くなってきた感じはある。劇的に何かが変わったという感覚はないが、少しずつ変化しつつあるという兆しは感じる。

昔は嫌いだった基礎練が楽しく感じられてきたのでしっかりと続けていきたい。(効果があるかはわからないが)

「書を捨てよ町へ出よう」という言葉が嫌いだった

一年半ほど前に仕事が変わりリモートワークがメインの生活になった。仕事と家庭の両立がしやすくなり大変助かっているが、一方で町中を歩くということが少なった。これによってなんとなく人間としての深みや奥行きといったものが低減したような感じがしている。もともと底の浅い薄っぺらな人間だったが、それがさらに無味無臭になっていっているような気がしている。

今日は久しぶりに梅田に出る用事があった。

以前は毎日1万歩以上歩き、毎日のようにこういうものに出会っていたが、今はこういう出会いがめっきり減ってしまった。

外に出ることが減った分、一日中インターネットに浸かっているので、以前より多くの情報に触れていることは間違いない。だが、手垢まみれのインターネットの"おもしろ"にいくら触れたところで、手書きの適格請求書発行事業者登録番号を発見するという体験には代えられない。アホほど豚骨臭い店内でラーメンを啜りながらそう思った。

誰が言った言葉なのか書いた言葉なのかどういう意味が込められているのかも知らないが、ただ一方的に「書を捨てよ町へ出よう」という言葉が嫌いだった。学業を疎かにしてきた人間が自分の怠慢を正当化するために使われているような気がしたからである。自分は学校の先生の言われた通りに規律を守りテストで良い点を取ることでしか自己を表現できない10代を過ごしたため、そうでない人間を許すことができなかったのだ。「書を捨てよ町へ出よう」という言葉が嫌い、ではなく、安易にこの言葉を引用する人間が嫌い、と言ったほうが正しいのかも知れない。こういう話はまだまだ続けられるが今日はこの程度にしておこう。

だが、今日手書きの適格請求書発行事業者登録番号と出会ったことでその考えは少し変わった。町へ出なければ、手書きの適格請求書発行事業者登録番号に出会うことはなかったのだ。町へ出たことでインボイスの大切さを知ることができたのである!ありがとう、インボイス

 

あとは、「国産の有名赤酢を使用!」とデカデカと書かれたやたら派手な看板の寿司屋があって、「酢飯の酢をエースに据えて勝負してんじゃねぇよ」と思いました。これが"人間としての深みや奥行き"のことです。誰か救(たす)けてください。