ZOOMのG1FOURを購入した。
もともとよくYoutubeでギターの動画を見ていたのだが、先日のスタジオ練習を機に機材方面への関心が高くなりそういった分野もよく試聴するようになってしまっている。G1FOURはその一環で発見したものだ。
マルチエフェクターはVOXのTonelabST(※現在は販売終了)、アンプはYAMAHAのTHR10(※気がつけばこれも生産終了)を所有しており、なんならiMacとGarageBandもあるので、自宅用の機材としては十分事足りているのだが、G1FOURはドラムマシンとルーパーがついて9,000円ちょっとというのがあまりに魅力的でつい購入してしまった。だってルーパーだけのやつでも1万円以上するじゃん。(前回ヘッドホンを購入した際にも書いたが、サウンドハウスでPayPayが使えるのはヤバいと思う。機材購入のハードルが下がりすぎる。)
ということで、届いたG1FOURで嬉々として一人セッションもどきを楽しんでいると、今度は宅録環境を整えたくなった。iMacもやってきたことだし、手持ちの機材で色々できるんじゃね?と思い早速やってみることにした。
初期構想(※ネタバレ:この構成はうまくいきません)
最初にイメージした構成はこうだ。
G1FOURにはUSB端子が付いており、PCと接続することができる。ZOOMが公式でGuitar Labというソフトを配布しており、これを使用してPC上で音作りができると説明書に書いてある。永遠のギター素人のおれは「PCに接続できるなら、録音も簡単だ!楽勝!9,000円でここまでできるなんて!ZOOM最高!」と勢いよく早合点し、ウキウキ気分でG1FOURとPCの接続に取り掛かる。
G1FOUR側はUSB-typeB、iMac側はUSB-typeCなので変換プラグを挟まないといけないうえに、iMacの裏側のUSB端子の場所が分かりづらくクソ挿しづらくて大声を出しそうになるという場面はあったものの、なんとか接続は完了し、GuitarLabは無事に動作した。
ではあとはGarageBandが使えれば・・・というところで、どうにもこうにもうまくいかない。GuitarLab以外にiMac側が一切G1FOURからの出力を認識しないのである。またこうやって機械に愚弄されるのか、マニュアル通りにやってもうまくいかない人生もはや32年、AIが台頭してきた時に真っ先に淘汰されるのは俺のような人間だ、などと呪詛の言葉を呟きながら検索すること約10分。
G1 FOURはUSBオーディオ・インターフェース機能を搭載していないので、PCへ接続して音を出すことができません。
— ZOOM Japan - We're For Creators - (@ZOOMjpn) 2020年5月16日
そりゃそうだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!解散!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「PCと接続できる」は「オーディオインターフェース機能を搭載している」とイコールではないということを知るのであった。
やり直し
オーディオインターフェースが存在していないということが問題なので、何がしかオーディオインターフェースを入れる必要がある。今調べると、G1fourのひとつ上位機種であるG2fourにはオーディオインターフェースが付いているらしい。G1とG2どっちを買うか悩んだけど、その観点は全く考慮してなかった・・・。オーマイガ。
新しいオーディオインターフェースを買うか・・・?
よ、良さそう・・・欲しい・・・が、1万円か・・・。だったらなおのことG2FOURで良かったじゃん、ということになってしまう。だがまあそれはそれとしてGCE-3のコンパクトさはめちゃくちゃ魅力的だ・・・。これはこれで欲しい・・・。という葛藤をしつつ、今回はこれ以上新しい機材を買うことはせず、すでに自宅にある機材でなんとかすることにした。
それで書き直した構成がこれだ。
YAMAHAのTHR10はオーディオインターフェースが付いているので、G1FOURからこれを経由してiMacに繋げばいい。ちょいデカい気がするが卓上に置けないサイズではないのでまあなんとかなるだろう。もはやG1FOURがオマケみたいな構成になっているというのはさておき、早速接続してみる。
まあまあいい感じでは?不在の間に家族共用のiMacを勝手にこんなことにして、嫁になんと言われるかわからないが、なんかこれなら許される気がする。(コードのモジャモジャはもうちょっとなんとかしたい。)しかしTHR10のデザインは本当に素晴らしい。最高。さすがYAHAMA!次はYAMAHAのギターが欲しい!
しかし、セッティングまでは良かったものの、次はiMacがTHR10を認識しないという問題が発生。ちゃんと最新のドライバをインストールしているのに・・・。Macbookとは問題なく接続できていたのに、なぜ・・・。
またこうやって機械に愚弄されるのか、マニュアル通りにやってもうまくいかない人生もはや32年、AIが台頭してきた時に真っ先に淘汰されるのは俺のような人間だ、と大声で喚き散らしたくなるのをグッと堪えながら検索すること約30分。
MacにToolsやYamaha Steinberg USB Driverをインストールする際、対象のMacがAppleシリコン搭載のモデルかどうかで必要な操作が異なります。
Appleシリコンを搭載したMacでは、macOS側のセキュリティ設定の仕様変更により、下記の手順通りにMacのセキュリティポリシーの変更を行ってから、Driverのインストールを行うことが必要です。
わかんな過ぎてこれになってしまった。
5回ぐらいFAQを読んで、ようやく「MacのOS & チップの種類(Intel or Appleシリコン)によって必要な対応が異なる」ということを理解した。そうだ・・・このiMacはAppleシリコンだ・・・。そういや「BootCampでメイプルストーリーやるぞ〜!」ってなった時もこれが問題になってできなかったんだった・・・・。
ようやく真の原因に辿り着いたわけだが、序盤の「1-2. macOSをリカバリモードとして起動するため、「起動オプションを読み込み中 …」と表示されるまで電源ボタンを押したままにします。」がめちゃくちゃ怖い。リカバリモードって、本来人間が踏み込むべきでないPCの心臓?脳みそ?みたいなとこに入れちゃうってこと?なんか変なボタンを押してしまって買ったばっかりのiMacをぶっ壊してしまったらどうしよう。なんでApple側の都合でユーザーがこんな目に遭わないといけないんだ、そしてYAMAHA公式のFAQとしてこんなものを出して大丈夫なのか?YAMAHA側にも「リカバリモードでPCがめちゃめちゃになって壊れました」ってクレーム入ってないか?天国のスティーブ・ジョブズはこの光景を見て笑っているだろうか?と思いつつ、恐る恐るマニュアル通りに操作を進める。
途中、マニュアルに書いてあるボタンが存在しなくて大声を出しそうになったが、なんとかマニュアル通りの挙動が確認できた。
ここまでやってTHR10が繋がらなかったらもうおれはどうなっても知らんぞ、と思いながら恐る恐るTHR10を起動する。
繋がらない。
ブンブン!ハローユーチューブ!はい、それではですね、今日は、このiMac(ドドン!)をエレキギターで思いっきりしばきたいと、思いまーす!(イェーイ!)
と思ってたら、USBケーブルが挿さってないだけでした。ただでさえ消耗している中で、リカバリモードまで扱わないといけないとなって完全に気が動転していました。USBケーブルを挿したら普通に繋がりました。
GarageBandもQuickTimePlayerも認識してる!良かった・・・。というわけで、早速テストで録音・録画したものがこちら。
iPhoneのカメラを外部カメラとして使用することもできるのだが、今回はiMacの内蔵カメラを使ってみた。ただし、iMacの配置の関係上、そのままだと共働き子育て世帯の生活感があまりにも生々しく映し出されてしまうので背景を隠した。ところどころギターが隠れてしまっているがまあいい。あと、顔出しも嫌だったのでフェルメールで隠した。動画の編集にはCapCutを使った。CapCut、めちゃくちゃ便利で楽しい。有料版を契約したいぐらいである。
今回作った宅録環境を活かして、これからYouTubeやTikTokでひと山当ててやろうと思います。誰か救(たす)けてください。